ヒースロー空港

Heathrow Airport

日本からの直行便が発着するイギリス最大の国際空港

ロンドンの西24kmの所にある空港。単に“London Airport”というときはこのヒースローのことを指す。日本からの直行便があるブリティッシュ・エアウェイズ、日本航空、全日空や、ほかのヨーロッパの国とロンドンの定期便の多くがヒースロー空港に発着する。イギリスの国内便や格安航空会社の便は、ほかの空港を利用するケースが多い。

ターミナルガイド

ヒースロー空港にはターミナルが4つある。ターミナル2と3は地下でつながっているが、ターミナル4とターミナル5はほかのターミナルから離れており、鉄道かバス(どちらも空港内の移動は無料)を使ってターミナル間を行き来することになる。
移動にかかる時間はターミナル2と3では約10分、ターミナル4と5では約30分、それ以外は約20分。状況によってはもっとかかることがあるため、多めに見積もっておくとよい。
ターミナル1は2015年に老朽化で閉鎖され欠番となっている。

日本からの直行便は、全日空がターミナル2、日本航空はターミナル3(ブリティッシュ・エアウェイズとのコードシェア便は要確認)、ブリティッシュ・エアウェイズはターミナル5に到着する。
利用する航空会社がどのターミナルに発着するのかは、ヒースロー空港のウェブサイトからも検索することができる。

航空会社のターミナルを調べる(ヒースロー空港ウェブサイト)

搭乗手続き(チェックイン)やセキュリティで時間がかかることもあり、出発時刻の3時間前には空港に到着し、余裕をもってチェックインできるようにと呼びかけている。

免税手続き

2023年3月現在、イングランド、ウェールズ、スコットランドでのVAT還付制度は廃止されており、イギリス国内で購入した商品について空港で免税手続きをすることができない。
そのためイギリスでの免税ショッピングは空港内に限られている。

ターミナル2

全日空をはじめとするスターアライアンス加盟の航空会社、エア・リンガス、アイスランド航空などが発着。
免税店は28店舗あり、プラダ、ロレックス、カルバン・クライン、トミー ヒルフィガーはターミナル2と5のみ。

ターミナル2のショップ一覧(ヒースロー空港ウェブサイト)
ターミナル2の飲食店一覧(ヒースロー空港ウェブサイト)

ターミナル3

日本航空をはじめとするワンワールド加盟の航空会社(カタール航空、マレーシア航空を除く)、ヴァージン アトランティック航空、デルタ航空、エミレーツ航空、ミドルイースト航空、一部のブリティッシュ・エアウェイズの路線などが発着。
免税店は36店舗あり、シャネル、ディオール、エルメス、ポールスミス、ティファニーはターミナル3と5のみ。

ターミナル3のショップ一覧(ヒースロー空港ウェブサイト)
ターミナル3の飲食店一覧(ヒースロー空港ウェブサイト)

ターミナル4

KLMオランダ航空、大韓航空などのスカイチーム加盟の航空会社(デルタ航空、ミドルイースト航空を除く)、エティハド航空、カタール航空、マレーシア航空などが発着。
免税店は32店舗あり、ラコステ、マイケル・コース、ウブロはターミナル4のみ。

ターミナル4のショップ一覧(ヒースロー空港ウェブサイト)
ターミナル4の飲食店一覧(ヒースロー空港ウェブサイト)
ターミナル4の詳細マップ(ヒースロー空港ウェブサイト)

ターミナル5

ブリティッシュ・エアウェイズが発着。
このターミナル5はA、B、Cの3つの棟からなる。セキュリティチェックや入国審査などがあるのはA棟。到着・搭乗ゲートがBかCの場合は、シャトルに乗って移動する。搭乗時には、時間の余裕をもってゲートへ向かうようにしよう。
免税店は45店舗あり、他のターミナルにある店舗のほとんどが集まっている。特に人気なのがハリー・ポッター・ショップ。

ターミナル5のショップ一覧(ヒースロー空港ウェブサイト)
ターミナル5の飲食店一覧(ヒースロー空港ウェブサイト)

空港での落とし物

ヒースロー空港での落とし物は、下記のウェブサイトに毎日アップされる。落し物が登録されるまでに24~48時間かかることもあり、登録されれば3か月間保管される。落し物を届け出たい場合もこのウェブサイトから登録する。
www.missingx.com

ヒースロー空港から市内へ

地下鉄 ピカデリー・ラインで

比較的安く、時間がだいたい正確。ピカデリー・ラインでロンドンのヘソ、ピカデリー・サーカスまで約50分。ピーク時にはだいたい5分に1本の割合で運行されている。

駅はターミナル2,3駅、ターミナル4駅、ターミナル5駅の3つ。ただし、3つの駅すべてに停車するわけではないので、帰国時にはどのターミナルに行くのか確認しておきたい。なお、中心部から2,3駅へ行く場合は、5駅行きに乗るほうが少し早く着く。

なお、金曜と土曜の夜限定でヒースロー空港とロンドン中心部の間を1時間に6本、ナイトチューブとして運行している。

ピカデリー・ラインの始発と終電の時刻表(ロンドン交通局ウェブサイト)

鉄道 ヒースロー・エクスプレス/エリザベス・ラインで

ヒースロー・エクスプレスHeathrow Expressは、ターミナル2,3かターミナル5からパディントン駅まで直通で所要15分という早さがうれしい。オイスターカード使用可でWi-Fiも利用できる。

ヒースロー・エクスプレスの時刻表(ヒースロー空港ウェブサイト)

ヒースロー・エクスプレス
ヒースロー・エクスプレス

エリザベス・ラインはロンドンと郊外を東西に結ぶ新しい路線。2022年5月にTfLレイルから改名され、パディントン駅までの所要時間が短縮されている。オイスターカードやトラベルカードも使えるが、運賃は地下鉄料金より高い(ただしゾーン6の上限額は適用される)。

エリザベス・ラインの時刻表と路線図(ロンドン交通局ウェブサイト)

エリザベス・ラインのカラーは紫色
©Transport for London エリザベス・ラインのカラーは紫色

バスで

バスを利用して中心部へ出るなら、ナショナル・エクスプレスの中長距離コーチで行くことになる。地方から空港を経由してロンドン中心部に行くルートのものなど、比較的多くの便がある。ヴィクトリア・コーチ・ステーションまで40分〜1時間20分。

発着はターミナル2,3駅から徒歩5〜10分ほどのセントラル・バスステーション。ターミナル4からは無料バスがあるが、ターミナル5からはヒースロー・エクスプレスを使ってターミナル2,3駅へ。

ナショナル・エクスプレスの行き先とバスナンバー一覧(ヒースロー空港ウェブサイト)

タクシーで

経済的に余裕のある人は、ブラックキャブを使うのもいい。混雑状況にもよるが、中心部まで1時間くらい。料金は、平日の日中だとロンドン中心部まで£70〜100(夜間、休日などは割増料金あり)。メーターは走行距離と時間によって上がり、空港送料£2.80が最後に加算される。

日本でいう白タクはミニキャブと呼ばれ、PCO(ロンドン公共車両管理局)のライセンスをもった運転手のみが営業可能。メーターはないから交渉次第でブラックキャブより安くもなるが、ボラれることもある。「£60でいいよ」と言われたら「ひとり£60、ふたりで£120」という意味だったりするので、しっかり確認しよう。そして、強引な誘いにははっきり「ノー」と言おう。

タクシーの一般的な料金と所要時間(ロンドン交通局ウェブサイト)

基本情報

住所
Hounslow, TW6
最終更新 :

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